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台北で体験した
台湾料理の話に入る前に、知っておくと便利な
台北基礎知識を防備録として記載しておきます。これから台湾に行こうとされている方にはきっと役に立つと思います。
台湾あるあると言うより、
台湾へぇ~そうなんだぁ。。という感じの食べ物以外の情報です。
◆通貨、両替 台湾の通貨は台湾元または台湾ドルと呼ばれ、英語ではNT$と標記します。元はユェンと発音します。ただ、紙幣やコインには同じユェンでも圓と記載されています。コインは図のように大きさや色が異なるのですが、5元と10元が同じ白銀色で、大きさは多少違うのですが、支払いを急ぐ時などにもたついてしまいました。
肝心の為替レートですが、昨今、円安進行中ながらも滞在中の2017年8月末は1NT$が3.6円で安定していました。ただ、買い物の際は1元4円と覚えておいた方が計算が楽ですし、支出をセーブできます。
それと両替は台湾の空港でやりましょう。空港の出口近くには必ず銀行の両替窓口があります。夜遅くまでやっており、日本語も通じます。しかも、レートが日本より良いのでお得です。
では、どれくらいを替えておけば良いのか? ホテル代やお土産代を除く日々の滞在費ですが、贅沢をしなければ、食費は1日500元もあれば十分です。あとはタクシーや地下鉄、入場料などを入れても、1日平均800元(2900円)で足りるでしょう。とりあえず、滞在日数×2900円を元に替えておけば良いでしょう。デパートや大きなレストランではカードも使えますのでさらに現金支出を減らすことが出来ます。ただ、コンビニやタクシーではカードが使えないのが不便でした。
◆時差 台湾の有り難いところは、時差が1時間しかないことです。従って時差呆けに苦しむことがありませんし、日本との交信も時差による障害はありません。1時間を引けば良いだけなので私は腕時計を日本時間にしたままで通しました。ただ、フライトや集合の時間の勘違いがないように注意が必要ですけど。
◆気温
真夏の台湾でしたので覚悟はしていきましたが、連日、最高気温が36~37℃、慣れるまでは苦しみます。温暖化の影響なのか、この夏は平年気温より高めに経過していました。日中の日差しは光の針が肌に刺す感じです。午前中に活動し、日中はホテルで休息、気温が下がり始める夕刻から活動再開もありでしょう。夜も暑いのですが、赤外線による肌の昇温がないので、その分が楽になります。
私などがこの日差しに何日も当たれば、真っ黒に日焼けしますが、台湾の方はそれほど色黒ではありません。日射から逃れる術を心得ているのか、遺伝的に焼けにくいのか、どうなんでしょう。
◆スコール
台北は亜熱帯気候なので必ずスコールには見舞われます。幸い滞在した5日間のうち、まともに食らったのは1日だけで済みました。午後3時頃から夕方にかけてが多いそうです。スコールは石垣島でも経験していますし、最近は東北地方でもスコールまがいの突発的土砂降りが増えましたので大して驚かないのですが、たまたま革靴を履いている時などは悲惨です。台湾ではサンダルと短パンが必須なのはスコール対策の意味合いもあるのでしょう。しかしながら、上半身は傘かレインコートで守るしかありません。
台北の商店街には大抵、新潟の雁木のように上に庇(ひさし)があるのは、スコールと日照の対してのバリアーなのでしょう。それと台風ですが、夏から秋は日本同様に襲来します。たまたま、8月下旬は大きな台風の狭間でしたが、この時期はフライトに影響が出ることも想定されます。
◆タクシー(計程車:ジーツェンツァー) 台湾で嬉しいことはタクシー料金が安いことです。初乗りが70~75元(1.25km)でその後、250mごとに5元が加算されます。台北市街地にある松山空港の場合はタクシー利用をお薦めします。ただ、注意しなければならないのは、タクシーのドライバーに日本語や英語はまず通用しないということです。

必ず紙に目的地とその住所を書いて渡し、知っていることを確認してから乗りましょう。私はホテル名を書いて渡したのですが、かなり遠回りをされて似たような名前の別のホテルに連れて行かれました。途中でおかしいと思い、スマホで地図も示したのですが、暗いためかよく見えないようです。もしかしたらやられたのかも知れません。本来なら130元で着くはずが210元にもなりました。
また、10Kmほど離れた新北市にタクシーで往復した時も行きが330元、帰りが305元でした。行きはスマホで地図を見ていましたが、やはり不必要に遠回りをしています。日本人はあまり騒がないので良い鴨なのかも知れません。必ず目的地と住所を書いて渡すか、さらに地図にルートまで書き込めば、防げるのかも知れません。
台北には日本語の話せるタクシードライバーも少ないながらおります。その1人が、高 文賢さんです。彼は日本でエンジン関係の技術者をしていただけに日本語には安心感があります。今回はかなりお世話になりました。彼の連絡先(携帯)は下記のとおりです。
0932 924 387
886-932 924 387
◆交通事情

ここでは交通機関のことではなく、道路を走る車ややたら多いオートバイについて記載します。久々に台北の街中を歩いて、すぐに感じることは運転の荒さです。タクシーの急発進や急ブレーキは当たり前(上記の高さんの運転は非常に安心です)。バイクも車の間を縫うように走ります。ぶったまげたのは、ほぼ歩行者天国状態となっている夜市にも車は人を掻き分けて入ってきます。横断歩道を渡っていても車が突っ込んできますので自ら身を守るしかありません(台湾は右側通行)。安全な日本の感覚で街を歩くと危険な目に遭いますので常に前後左右に気を配りましょう。
◆MRT(Mass Rapid Transit;台北捷運)

台北は東京と同じように地下鉄のネットワークが発達していて、MRTとか台北Metroと呼ばれています。それもびっくりするくらい日本とそっくりです。車両や自動改札機は日本製ではないでしょうか。日本との違いは地下鉄の駅が広々としていること。プラットフォームが大きなホールのような空間に置かれています。
タクシーの便利さには叶いませんが、5~6kmを超える移動の場合は、経済的にもMRTの利用も考えた方が良いでしょう。詳しく調べたわけではありませんが、4~5駅(直線距離で4~5km)までは20元、その後、ほぼ同じ間隔で5元ずつ加算されるようです。

もし、台北市内で頻繁に移動する予定がある場合は、以下のようなチケットも販売されていますので、通過する合計駅数などを考慮して購入を検討されては如何でしょう。使い始めてから時間がカウントされます。
24時間チケット(NT$180)
48時間チケット(NT$280)
72時間チケット(NT$380)
MRTは五つ路線に分かれ、色分けされているところも日本とそっくり。なお、運行時間は6:00から24:00です。
1. 文湖線 (茶色)
2. 淡水信義線 (赤)
3. 松山新店線 (緑)
4. 中和新蘆線 (オレンジ色)
5. 板南線 (青)
◆ホテル
台北でのホテル選びはツアーでない限り、自力でしなければなりません。

トリバゴなどの宿泊料金検索サイトで当たりを付けるのは良いのですが、低価格を優先し過ぎますと痛い目に遭います。トリバゴから各予約サイトに入るのですが、中には対応の悪い会社も多々あります。国内旅行ならともかく出発間際のトラブルは避けたいので、今回は台湾に年に何回も通っている知人に予約をお願いしました。予約サイトはAGODAでしたが、その後もスムーズなメールが入ってきて無事にホテルの予約が出来ました。
予約したホテルは台北の繁華街のど真ん中、中山区長春路の「東京國際飯店」という如何にも日本人向けの名前ですが、経営者も日本人との噂です。こちらは快適でした。フロントの方も日本語が上手で細かいことにも気が付きます。周辺にはコンビニや深夜までやっている料理屋も多いので、夜遅くに着いても安心です。朝食はバイキング形式ですが、和食もあり、長く滞在する場合には有り難みを感じるでしょう。部屋も綺麗でアミューズメントも日本の中級以上のビジネスホテル並みでした。
さらに部屋ごとにフリーWiFiが完備され、パスワードなしに繋がりました。
◆テレビ

上記の東京國際飯店(ホテル)には、35インチくらいの壁掛け液晶モニターにケーブルテレビがセットされ、実に多くの番組を見ることが出来ました。もちろん中国語なのですが、字幕スーパーが出ますので、漢字を拾い読みすれば、なんとか意味はわかります。
傑作なのはイケメンの料理番組、マシンガントークのテレフォンショッピングなどは音声を消せば日本の番組にしか見えないのです。郷土料理の番組もあり、一次産業の様子を伝える番組もありで大変勉強になりました。日本のNHKも見ることが出来るのですが、日本の出来事はネットでも知ることが出来ますので、必要ありませんでした。(滞在中、北朝鮮のミサイル発射で東北地方ではJアラートが鳴ったらしいのですが、当然ながらこちらでは鳴りませんでした)
◆飲料水
海外ではどこの国でもそうですが、水道水は生で飲まない方がよいですね。美味い不味いは別にして水道水が飲めるのは日本ぐらいではないでしょうか。ペットボトルの水やお茶はコンビニでも買えますが、上記の東京國際飯店では1日に2本を提供してくれました。夜遅く、疲れて到着した時などには有り難いですね。外出の際にも必ず一本は持参しましょう。飲食店でも水を提供してくれる処はほとんどありません。
◆酒
日本にもその傾向は見えてきていますが、台湾でも若い世代はあまり酒を飲まないようです。今回、台北で日本語を勉強している若い方々にもガイドをお願いしましたが、彼らもたまにしか飲まないとのこと。
ところが、これが若者だけではないようなのです。後記のように夜市の飲食店を巡り歩きましたが、どの店でもビールや酒を呑んでいる人は見られませんでした。呑兵衛の私は正直、ゾッとしました。日中ならいざ知らず、こんな美味しい物を食べる時に酒を呑まないなんて。。。しかも、そこで呑んだら顰蹙を買いそうな雰囲気なのです。
もっとも、羽田を出る時に免税店でウイスキーとワインを仕込んできていますので、ホテルではチビチビやっていましたが、外の美味しい料理でやりたかったなぁ。。。一体、何という国だ。紹興酒は何処へ行った!! などと到着してしばらく悶々としていました。
台北最後の晩に比較的大きい飲食店(好記担仔麺)で夕食を食べていた時、奥の部屋でなにやら賑やかな声が。ちょっと覗いてみますと、円卓を囲んでビール瓶を呑み倒している一行がいるではありませんか。日本人の観光客かと思ったら、中国語を喋っている。中国語と台湾語の区別は付きませんが、今まで見てきた大陸系の中国人はこんな感じの呑み会をよくやっていたなと思い出しました。とすると、彼らがいわゆる外省人(第二次世界大戦後に中国大陸各地から台湾に移り住んだ人々)なのかなぁ。

いずれにしろ、台湾の人々は日本のサラリーマンのように仕事帰りに仲間と居酒屋の暖簾を潜るという習慣はないようです。それは夜の日本の都会は呑み屋のネオンが乱立し、呑み屋だけで出来ている通りもあることから違いは歴然です。和民などの日本の居酒屋チェーンも進出していますが、きっと日本食を出すファミレスのような存在なのでしょう。
台湾では台湾の酒の飲み方があるのでしょうから、日本人も旅の恥はかき捨てとばかりに飲食店で酔っ払って大声を出すようなことは控えなければなりません。しかし、お店によっては酒類を置いている処もあるのは事実ですので、美味しい料理でさらっとやる分には問題ないようです。
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