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『み・な・さーん!! わたくしを誰だか覚えていらっしゃいますかー!! そう、わたくしドン・ガバチョは永年の功労を称えられまして、こうして川西町のシャッターに肖像画が描かれました~ ブフ・ブハ』
・・・・ひょっこりひょうたん島、ご存じでしょうか。昭和39(1964)年から5年間、NHKで夕方、放映されていた人形劇ですね。当時、まだ生まれていなかった皆様も「波をチャプチャプチャプチャプかき分けて~」のテーマソングは聞いたことがあるのではないでしょうか。
山形県川西町の羽前小松駅の付近を散策しますと、このようにひょっこりひょうたん島のキャラクターが目に付きます。

左は百科事典を暗記している秀才ハカセ、右はお嬢様タイプのプリンですね。この子たちの先生だったサンデーを探したのですが、前に洗濯物が干してあって撮影できませんでした。^^
そうなんです。川西町第3弾はひょっこりひょうたん島のキャラクター探しなのです。一番館から六番館までのお店の前には等身大?のフィギュアが鎮座しております。

これは四番館のマシンガン・ダンディ。ひょうたん島に逃げ込んだシカゴギャングです。無口でニヒルだけど実は優しくてファンもも多いのです。
こちらは五番館のトラヒゲですね。熊倉一雄さんのだみ声が懐かしいですね。そうそう、ゲゲゲの鬼太郎の主題歌も歌ってましたね。

トラヒゲは貪欲だけど涙もろい海賊で、ひょうたん島ではデパートを経営していました。
川西町とひょっこりひょうたん島の関係ですが、原作者の一人井上ひさしさんがこの町の出身なのです。井上さんと言えば、仙台一高に進学しており、仙台とも縁のある方ですね。苦労した生い立ちが彼の作品にも滲み出ており、暗い背景が底辺にあったりします。実はひょっこりひょうたん島も火山の噴火で漂流を始める前にサンデー先生や生徒たちも全員死んだ設定になっているのです。
さて、散策を続けます。米沢盆地も豪雪地帯、道路の中央には温水を流す融雪装置が設置されています。
近くに赤湯があるくらいですので、鉄分の多い温泉を流すのでしょうか。古い道路は錆び鉄色に染まっています。
散策の途中で見つけた老舗のお菓子屋さん。屋号は丸に十字で薩摩と所縁でもあるのでしょうか。
目が引かれたのは、屋号ではなく塩小倉の文字。事前情報がないので興味津々。近年、ブームの塩スイーツとはちょっと違うようです。伺ったところ、維新後、専売制になるまでは米沢藩の塩問屋を営んでおられたそうで、その後、菓子舗に転業されたとか。屋号は祖先に十三郎さんという方がおられ、そこから十印が来ているそうです。
これが塩小倉。けっこうお高そうなお菓子で店に飛び込んだのは良いものの、ちょっと固まっています。^^
塩小倉は羊羹なのでした。一棹745円也。隠し味の塩が少し多めで、小倉餡を使っているのが特徴とか。隠れていない隠し味。。。なんか腑に落ちないけど、ここまで、聞いて買わないわけには行きませんね。羊羹は苦手な食品ベスト3に入るのですが、妻が食べたいと申しております。^^
帰宅して包装を解いてみますと、普通の羊羹でした。でも、よく見ると透明感がありますね。
練り餡と違って、小倉餡なので寒天の割合が多くなるのでしょうか。
断面には小豆の粒が見えています。水羊羹のような雰囲気もあります。
一口頂きましたが、普通の羊羹のように重くなく、ほろりと崩れる感じです。引き続き塩味も感じるので重厚な甘さで悩まされることもありません。なんと言えば良いのでしょう。夏でも美味しく食べられる羊羹かな。
気晴らしドライブでやって来た山形県の川西町。ダリヤ園を見て、牛すじ煮込みを食べて、ひょうたん島のキャラ探しの後に伝統のスイーツをお土産に。。。結構、盛り沢山なツアーになってしまいました。これで物産館でもあれば、ゆっくり地場産品を物色できるのですが、駅でもらった観光マップには載っていませんでした。そこで、ネットで近辺の道の駅を調べますと、隣町ですがすぐ近くにあることがわかりました。帰りはそこに寄って、この地域の産物を眺めてみたいと思います。
菓子司 十印 http://jyujirushi.co.jp/shop.html
・所在地 :山形県川西町上小松1574
・電 話 :0238-42-3044
・営業時間 :8:30~18:30
・定休日 :無休
・駐車場 :なし