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庭のヨモギでフーチバージューシー

カテゴリー: 料理:山菜・筍・茸

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 これは蓬(ヨモギ)の若葉ですが、宮城ではモヅグサ(餅草)と呼ばれるようです。香り豊かな草餅(くさもち)は春を強く感じることが出来るので好きなんです。かつて、自分で草餅を作ろうとして図鑑片手に野原に採りに行ったのですが、似たような葉っぱが幾つかあり、どれがヨモギだか、さっぱりわかりませんでした。中には香りが強すぎて、口に入れるのを躊躇うようなヨモギもどきもありました。そこで、山野草専門店から正真正銘のヨモギを買い求め、庭の片隅に植えておいたのが上の写真のヨモギです。年々、増えていき野原に採り行く必要がなくなりました。^^


 ヨモギと言いますと、いの一番に草餅が連想されますが、年配の方はお灸に使うもぐさ(艾)の原料であることも知っていると思います。さらに、私の第4の故郷、沖縄(滞在期間が4番目に長い県なので勝手そう呼んでいます。^^)ではヨモギを雑炊や汁物に入れて香りを楽しんでいます。正確に言いますと、沖縄ヨモギみちのくのとは違って、西日本に自生するニシヨモギという種類です。 これらの料理を沖縄方言フーチバージューシーと言います。フーチバーとはヨモギの葉っぱという意味ですが、ジューシーJuicyではなく、たぶん、雑炊が変化したのではないでしょうか。今日は庭のヨモギで懐かしのフーチーバージューシーを作ってみます。




 ヨモギの葉っぱは、このように切れ込みが深く、裏側が白色の産毛に覆われます。
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 野原で悩んだら葉っぱを揉んで臭いを嗅ぎましょう。不快な臭いに感じたら無理して摘まず、容認できる草を採集します。最近、同じヨモギでも場所や大きさによっても香りの強さが変わるのではないかと思い始めています。




 フーチバージューシーには二つのタイプがあります。手前の炊き込みご飯タイプと奥の雑炊タイプです。
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 どちらがメジャーなのかと思って、例によってGoogleの画像検索をかけて200枚ほど流し見してみましたが、炊き込みご飯タイプが107に対し、雑炊タイプが92で、ほぼ同程度に作られているようです。でも、どちらが起源かといいますと、かつての米の貴重さやジューシーの発音などから考えて雑炊タイプが原型で、その後、炊き込みご飯に発展したのではないかと推測しています。現在、炊き込みタイプはコンビニのおにぎりやウチナースバとのセットとしても普及しつつあり、その存在感が益々高まっています。




 いつものように前置きが長くなりましたが、まず、炊き込みご飯タイプのフーチバージューシーを作ります。
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 材料は米3合に対して、ヨモギの葉っぱザル一杯、豚バラ塊200g、人参半分、乾し椎茸3~4枚、ダシ昆布10cm、ダシパック1袋、調味料として濃口醤油と自然塩です。



 まず、ダシ取り兼ねて豚バラ肉を茹でていきます。中心までしっかり熱を通して下さい。同時にダシパックと昆布で和風ダシも取っておきます。
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 これらのダシに戻した椎茸のダシも加えてご飯を炊きますから、贅沢なトリプルスープ炊きになるのです。^^  


 
 研いだ米に小さな短冊に切った豚バラ肉、千切りの人参、ダシ昆布、乾し椎茸を加えます。ヨモギは炊き上がりに加えます。
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 豚肉以外の材料は沖縄の家庭ごとに違うみたいですね。ヒジキを入れたりすることもあるそうです。



 具材に続いて米と同量のトリプルスープを加えます。配合は豚:和風:椎茸が5:3:2位でしょうか。
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 炊き込むうちにさらに豚肉からも旨味が出ますので、和風ダシだけで炊いても構いませんが、豚肉は一旦茹でてから加えますので、豚ダシが取れてしまうのです。調味は醤油で好みの色を決めてから、塩味の不足を自然塩で補います。
 


 ご飯が炊き上がったら、粗く刻んだヨモギをさっくり混ぜ合わせて、少し蒸らします。
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 最初から炊き込むと香りが吹っ飛んでしまいます。香りの楽しむご飯ですからね。




 出来上がったフーチバージューシー炊き込みご飯タイプです。沖縄方言でクファジューシー(硬いジューシー)とも言います。
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 豚バラの短冊が入っている所が通常の炊き込みとの違いですね。豚バラの塊が手に入らなかったら、カレー用の角切り肉を刻んでも良いでしょう。このジューシーは豚の脂がご飯を優しく包み込んだ美味さが特徴です。ですから、食べた後には運動が必要ですね。^^




 一方、こちらは雑炊タイプのフーチバージューシー。沖縄ではヤファラジューシーとかボロボロージューシーとも呼ばれます。
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 基本的な材料は同じですが、人参や昆布は入れないことが多いようです。それと味付けは味噌味がメジャーなようです。米から作る時には8倍量のスープで炊き、お冷やご飯で作る時は2~3倍量のスープを使います。やはり、炊き上がりにヨモギを加えた方が香りが楽しめます。最後に溶き卵を加えるところはヤマトンチューの鍋後の雑炊と同じですね。


 

 この沖縄の伝統料理、フーチバージューシーは日本中の方々に広く受け入れられる味でしょう。ヨモギも日本中に自生していますから、まだ葉が柔らかい今のうちに試してみては如何でしょう。沖縄ではヤギ汁にもフーチバーを入れますので、きっと豚汁にも合うのではないでしょうか。


 ヨモギの効能も実に多く、発癌抑制、血中コレステロール低下、胃腸強化に冷え性改善、さらにはダイエットにも効果があるそうです。古くからお灸で使われてきた薬草なのでなんとなく納得できますね。もっとヨモギを見直して料理にどんどん利用するべきでしょう。




 【 補 足 】


 庭のヨモギも本格的に利用すればすぐになくなります。やはり、野生のヨモギを見分ける目が必要と感じてヨモギについて少し勉強しました。キク科キク亜科ヨモギ属の植物は日本に30種類くらいありますが、ごく普通に見られて、比較的葉っぱの形状が似ているのは次の3種類でした。


 ・オオヨモギ   Artemisia. montana (Nakai) Pamp
 ・ヨモギ      Artemisia indica var. maximowiczii
 ・ニシヨモギ    Artemisia indica Willd. var. orientalis


 沖縄でフーチバージューシーに使われるニシヨモギは関東以西に分布します。従って、みちのくにはよく似たオオヨモギヨモギが混在することになります。ですが、有り難いことにこの両者は仮托葉の有無で簡単に見分けられるのです。仮托葉とは、葉の基部に着生する2~3枚の小さな葉のことです。これを目印に野原で手当たり次第、ヨモギらしい草を10枝ほど取ってきました。



 ヨモギの区別は葉の付け根の小さな葉、仮托葉の有無です(右2枚)。
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 左はたぶん、ヤマヨモギやエゾヨモギとも呼ばれるオオヨモギでしょう。右の2枚は葉の形が異なりますが、仮托葉が付いており、ヨモギと思われます。同じヨモギでも葉の形状にかなり変異があるようです。今まで自信を持って、これがヨモギだと決められなかったのは、この変異性が原因だったみたいです。



 ただ、オオヨモギヨモギもみちのくでは区別されることなく、モヅグサ(餅草)として利用されてきましたのでどっちでもよいのでした。臭いの強弱は成長段階や環境によるものだったのでしょう。加熱しますと、かなり香りも弱まりますので、今後は気にしないで摘んでくることが出来そうです。


 ちょっと、待てよ。。冒頭の我が家に植えたヨモギの写真をよく見ると、仮托葉が付いてないではありませんか!! これってオオヨモギじゃないですか。山野草専門店でもみちのくでは両者を区別しないのでヨモギなんでしょうか。まぁ、味も香りもあまり差がないようですので、良しとしましょう。^^

2012/05/20(日) 05:00 | trackback(0) | comment(4)

【山形県飯豊町】道の駅で美味が噴き出すわっ♪

カテゴリー: 料理:山菜・筍・茸

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 前3記事で山形県川西町の話題を取り上げてきました。最後に物産館に寄りたいと思って携帯で検索しましたら、お隣の飯豊町にある道の駅がヒットしました。羽前小松駅からも近いのですぐに車を向けました。すると、お迎えしてくれたのは、なんと米沢牛さんでした。^^ 黒光りして迫力があります。実物大でしょうか。米沢牛関連商品もありそうな気配です。




 道の駅いいで(飯豊)にはめざみの里観光物産館という物産販売所があります。
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めざめの里ではなくめざみの里。。。でも、めざみって一体なんでしょう。これはなかなかわかりませんでした。やっと飯豊町のHPの片隅に以下の文章を発見。



 めざみ”の語源は、フランス語のMESAMIESで、親しい友達・仲間達の意味です。みんなで仲良く一緒になって、明日へのまちづくりをめざす、また、めざめるという希望が込められています。町のイメージソング「めざみ」が愛称の由来となりました。


 なるほど、オサレな町のようですね。でも、フランス語のMESAMIESであれば、Mes amies(My Friends)でしょう。


 

 お、、、どぶろくがあるようです。そうか、山形ではここ飯豊町がどぶろく特区として認定されていましたね。
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 一本買うか悩みましたが、他にもいろいろありそうなので今回は見合わせました。


 

 目当ての一つはこれです。今が旬なキノコです。山伏茸は以前食べて今一だったので、今日は寒茸を仕入れます。
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 寒茸は栽培種ですとシメジとして売られているヒラタケのことですね。これは軸元に落ち葉が付いていたので天然でしょう。

 
 
 表で美味しそうな垂幕を発見。牛肉巻きにぎり、惹かれます。^^
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 さっき、牛すじ煮込み定食を食べて来たばかりなのでお持ち帰りです。


 
 大好き人間の妻はずんだと納豆の二色餅をチョイス。
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 我慢できず、ベンチで半分食べてます。^^





 暗くなってからの帰宅でしたので、手間をかけずササっと夕食を準備します。ほとんど、お持ち帰り品で手を抜いています。
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 ダリヤ園の巨大ダリヤを飾りましたが、重心が上に来てものすごく不安定。^^



 
 牛肉巻きにぎりはご飯にもしっかり味が付いています。冷めても美味しい甘辛味です。
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 この手の肉巻きおにぎりはたしか宮崎県の発祥だったはずですが、あちらは豚肉でしたね。今月中に宮崎に行かねばなりませんので、元祖をチェックしてきましょう。


 


 寒茸もささっとニンニクとオリーブオイルでソテーして、常備のトマトソースに乗せました。ルッコラの葉先を天盛りしています。
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 トマトソースは1回分ずつ小分けして冷凍しておきますと、このような時に重宝です。寒茸からはかなり水分が出て、ガッカリするくらい量が減ります。^^ ツルリとした舌触りでトマトソースともよく合いました。これでパスタもヨサゲです。



 日帰りの山形県川西町飯豊町のショーツアー、結構充実した内容となりました。ダリヤの凄さも体感できましたし、美味しいものにもたくさん巡り合えました。みざみの里飯豊町は道の駅に立ち寄っただけでしたが、なかなか面白そうな町ですよ。山形テレビで毎年12月に山形ふるさとCM大賞なる番組をやっているのですが、飯豊町は過去2回も最優秀賞を受賞しています。2000年に開始され、今年で12回目となりますが、第6回(2005年度)大会の飯豊町の優勝作品『噴き出すわっ♪』はシュール過ぎて本当に噴き出しました。^^ こんなユーモアあふれる飯豊町を後日じっくり探索してみたいものです。


 

  第6回最優秀賞受賞の『噴き出すわっ♪』はこちらでご覧頂けます。第3回の作品もおもろいですよ。YouTubeの方が見易いかも知れません。   

 
  
  ちなみに宮城県のCM大賞はこちらでご覧下さい。昨年の大賞は現在放送中の加美町の『What is べご』です。

   
  
 

 

道の駅いいで めざみの里観光物産館


・所在地  :山形県西置賜郡飯豊町松原1898番地
・電 話  :0238-86-3939
・営業時間 :9:00~18:00(レストラン11:00~17:30)
・定休日  :12月31日、1月1日、冬季不定休
・駐車場  :普通車:250台、大型車: 15台

2011/11/12(土) 05:00 | trackback(0) | comment(4)

今年も朝掘り筍を頂きました

カテゴリー: 料理:山菜・筍・茸

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 雄勝の 支援から帰宅しますと、勝手口に大きく膨らんだレジ袋が置かれていました。不審に思い、恐る恐る中を確認しますと、なんとが5本も。そうか、もうこの季節なのですね。ありがたいことに毎年、竹林を持っている知人が届けてくれるのです。さっそく電話で御礼を伝えましたが、今年は一人きり。いくらなんでも多すぎますので、ご近所へお裾わけ致します。




 さて、鮮度の良いうちに茹でてしまいたいのですが、米糠がありません。そういえば、先日、テレビで小麦粉を使った茹で方を放送していたのを思い出しました。takenoko2011-2.jpg
 そのレシピを調べますと、以下のとおりでした。


  ■■■ 米糠を使わない茹で方 ■■■


【材料】
 水3リットルに対して
 小麦粉          大さじ3
 酢            大さじ3
 塩            30g (大体大さじ2)
 鷹の爪          1本 

 ※ 鷹の爪は私が加えました。

【茹で方】
(1) 筍は先端を切り落とし、縦に切れ目を入れる(皮は剥かない)
(2) 上記の茹で汁で1時間茹で、そのまま冷ます。
(3) 皮を剥いて、まだ、渋いようなら水に晒す。



 
 この茹で方に初めてトライしてみます。
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小麦粉で粘性のある茹で汁で一時間も茹でますので、吹きこぼれないように注意しなければなりません。写真の山本鍋は吹きこぼれがないので安心です。一時間後、筍の根元に爪楊枝がスッと刺さることを確認して火を止めます。


 

 十分に冷めましたら、外皮を剥き味見をします。
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 まだ、渋みが残っているような時は水に晒します。米糠で茹でた時より、筍の色が少し黄色いような気がしますが、味の違いはなさそうです。



 
 自分で筍を茹でますと素晴らしい余禄があります。それは、姫皮ですね。これは梅肉和えです。
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 姫皮
は筍の上の方の柔らかい皮ですね。これを千切りにして叩いた梅肉と合えます。この季節ならではの一品です。花鰹を天盛りしていますが、梅肉に叩き込んでもよいでしょう。



 
 旬の筍と言えば、やはりこれはやっておかねばなりません。筍ご飯は日本人のソウルフードですね。
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 筍は予めダシ醤油で煮て薄く味付けしておき、微塵切りの油揚げとともに薄味でご飯を炊き上げます。



 
 こちらはすっかりはまって毎年作っている山形県庄内地方の郷土料理、孟宗汁です。
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 酒粕を加えた味噌汁で筍を煮たものですが、こっくりした味とシャキッとした筍の歯触りが出会いの逸品となります。副材料として、厚揚げ、椎茸、豚肉を加えて、豪華さも出しています。


 

 これは即興で作った筍のソテー山椒ソースがけです。
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 筍をオリーブオイルでじっくり弱火で炒め、木の芽(山椒の若葉)の微塵切りに塩少々とオリーブオイルを加えたソースをかけました。仕上げにレモン汁を垂らします。



 
 本日は筍三昧の夕餉です。
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 アク抜きをしたとは言え、完全に抜いては旬の筍の野趣味までなくなってしまいます。仄かな渋味も筍の美味しさのうちです。ですから、一気にたくさん食べるのは体に負担が大きそうですね。




 一人暮らしもだいぶ慣れてきたとは言え、こういうの頂き物を味わう時には家族にいてもらいたいものです。いくら料理愛好家でも、食べて喜んでくれる人のリアクションがないと張り合いが出ません。今度からはゲストをお招きして旬の味を共有したいと思います。山や野の幸はよいのですが、みちのくの海の幸が以前のように食べられるようになるには、まだまだ、時間がかかるでしょう。この再生過程を記録に残すことは美味究真の今後の課題ではないかと思い始めています。



2011/05/28(土) 05:00 | trackback(0) | comment(14)

【大崎市岩出山】充電③ 山菜三昧2011

カテゴリー: 料理:山菜・筍・茸

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 泊り込みの被災地支援の前に鳴子方面にリフレッシュと気力の充電のため、日帰り温泉ミニツアーに出掛けました。前々記事福の湯さん、前記事で手打ちそばのもみじ野さんをご紹介しましたが、実はその途中にあ・ら・伊達な道の駅に寄っています。もちろん目的は農産物直売所で旬の山菜を買い求めるためです。




 あ・ら・伊達な道の駅にある農産物直売所は新鮮な山菜や野菜が格安の値段で手に入ります。 
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 生産者の名前が書かれた製品だけにどれも丁寧に扱われています。豆腐や漬物などの農産加工品も充実しています。


 

 今は山菜の真っ盛り。実に多くの種類が並びられており、嬉しくなります。 
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 お馴染みのタラの芽やコゴミ、ワラビだけではなく、ちょと聞きなれない名前も山菜も発見できます。


 

 ずいぶん買ってしまいましたが、どれも安かったです。
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 左上から時計回りで、タラの芽200円、コシアブラ150円、クワデ200円、イワダラ300円、シドケ200円でした。一人暮らしを忘れていつのつもりで買い込んでしまいました。


 

 これがクワデと呼ばれるもの。袋の外からは確認できませんでしたが、枝の付け根に膜状の葉があることからクワダイ、つまり、ヨブスマソウのことですね。
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 クワダイが訛ってクワデになったようです。デッカイがデッケーのように、みちのくに限らず、ai になることは普通です。このクワダイ、管状の茎がシャキシャキして、ちょっとフキに似た爽やかな香りがあります。



 そして、こちらがイワダラですが、外見はショウマ類そっくりです。 
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 詳しく調べてみたところ、ヤマブキショウマのようです。トリアシショウマは食べたことがありますが、これは初めて。1本茹でて味や食感を確かめると、癖のないポクポクした茎がこってりした味付けに合いそうです。


 
 さっそく、調理に取り掛かります。まず、シドケとクワダイはお浸しに。濃い目のダシを取って醤油で味付けした調味液に茹でたシドケとクワダイを小一時間浸しておきます。5種の山菜のダシも作りました。
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 紛らしいのですが、山形の郷土料理ダシは野菜を細かく切って醤油をかけたものです。これを香り豊かな山菜で作ると絶品です。アクのある山菜はさっと湯がいてから、切り込みます。

 
 

 イワダラ(ヤマブキショウマ)は、同じく山形の郷土料理、孟宗汁にヒントを得ました。 
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 孟宗汁
はタケノコを味噌と酒粕で煮たものですが、この味がイワダラに合いそうなので、鶏もも肉ともみじ野さんで頂いた冬前記事)も加えて煮込んだら味噌味の雉鍋のようなご馳走になりました。


 

 定番の天ぷらはタラの芽とコシアブラにもみじ野さんの冬です。
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 塩で食べると山菜の香りが引き立ちます。食べ応えのあるタラの芽より、香りの爽やかなコシアブラの方が好みです。タラの芽は水耕栽培の香りのない物が出回っていますので要注意です。


 

 本日は山菜尽くしの夕餉となりました。
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それぞれ個性のある山菜をしっかり味わいながら盃を進めます。年一度はこれをやらないと季節の移り変わりを実感できません。

 
 

 普段、夜にご飯を食べないのですが、どうしてもこれをやりたくて炊いてしまいました。5種類の山菜ダシのっけご飯です。 
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やはりダシに一番合うのは炊き立てのご飯です。夏野菜のダシとは違って香りが強いのですが、ご飯との相性は抜群です。清々しい香りが鼻を通り抜けます。

 

 
 今日一日、日帰り温泉お蕎麦、それに山菜料理でたっぷり楽しみ心身ともに充電でき、すっかりリフレッシュしました。このあと、寝袋と食料を持って、三陸沿岸の被災地に支援に参ります。三陸沿岸の被災地では主要な道路は走れるようになり、仮設住宅も少しずつ建設されているようですが、ライフラインの完全復旧はまだまだ先となります。仮設住宅が建てられない地域では他への集団避難も行われているのは報道の通りです。被災の少ない内陸部では震災が過去の物となりつつありますが、沿岸の被災地では今もなお復旧途上なのです。
 

 



 あ・ら・伊達な道の駅


・所在地  :宮城県大崎市岩出山池月字下宮道下4-1
・電  話  :0229-73-2236 
・営業時間 :9:00〜18:00(農産物直売所)
・定休日  :年中無休
・駐車場  :普通車:89台、大型車:11台、身障者用:2台

2011/05/23(月) 05:00 | trackback(0) | comment(8)

腹帯村おこし市で山の幸

カテゴリー: 料理:山菜・筍・茸

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 前記事青根温泉の帰り道に農産物の直売所を見つけて立ち寄りました。名前が腹帯村おこし市・・・。 腹帯って、妊婦さんのお腹が大きくなってきたら締めるあれですよね。なにか、曰くありげな地名です。腹帯村おこしとなってますが、現在は腹帯村があるわけではなく、宮城県柴田郡川崎町大字前川字腹帯という 地名になります。何か美味しそうな物がないか探してみましょう。


 






 さすがに山菜シーズンだけに色々並べてありましたが、目に付いたのはこれとこれ。独活
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栽培物ですがウドです。ウドの香りって大好きなんです。筍は先日、頂いたばかりなのですが、筍ご飯を作るのを忘れてしまいました。これは来年まで待てないので1本買い求めておきます。山菜はコシアブラやワラビなどがありましたが、これらも結構食べましたので、来年まで我慢できそうです。^^

 





 本日のお持ち帰りは、ウド200円、200円、ウルイと親キャベツの浅漬け100円の計500円也。
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ワンコインで今日はたっぷりご馳走を作れそうです。筍には米糠も付けてくれました。


 





 それではさっそく、料理していきましょう。ウドはダイレクトにその香りを楽しみます。鼻に抜ける清々しい香りが山を吹き抜ける風のようです。
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茎の白い部分を適宜の長さに切り、皮を引き下げるようにして剥きます。縦に1/4~1/2に切り分け、酢水に30分ほど浸して水を切ります。だし汁を加えた辛子酢味噌で頂きます。

 






 筍は定番の若竹煮にも作りました。筍の前処理(下茹のし方)は前々記事をご覧下さい。
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 濃いめのダシ汁に醤油と日本酒、味醂少々で薄味を付け、15分ほど煮たら、そのまま一度冷まして味を馴染ませます。再度、火にかけ水で戻した新若布を加えて出来上がりです。柔らかい若布がお好みなら少し長く煮ます。

 





 こちらはウド天ぷらです。
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ウドは葉と青い茎の部分を使います。葉の付け根が肥厚していて、タラの芽とそっくりですが、鮮烈な香りはこちらの方が勝っています。筍は一度、ダシ醤油で煮てから揚げています。

 

 




 続いて、本日の主役、筍ご飯です。筍は歯応えを楽しめるように普段より少し厚めに切っています。
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 切った筍は薄味のダシ醤油で煮て、下味を付けておきます。その煮汁共々使ってご飯を炊きます。油揚げの細々の変わりに本日はしらす干しを使いました。味を調えてスイッチオン。






  炊き立ての筍ご飯は良い香りです。新鮮な筍の香りってトウモロコシに通じるものがありますよね。
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 木の芽をパンとはたいて天に盛り、ワシワシ掻き込みます。厚めに切った筍は存在感があります。

 





 これは、村おこし市で買って来たウルイと親キャベツの浅漬けです。
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 ウルイのぬめりがちょっと変わった舌触りとなって面白いです。ウルイだけでも駄目でキャベツと組み合わせることでぬめりとシャッキリ感がよいコンビネーションになるのですね。

 




 本日は山里の幸で夕ご飯です。海の幸も良いけど山里の幸もいいなぁ。
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 健康オタクの細君は席に着くなり、「タンパク質がない。」  (しらす干し入ってるもん・・・)


 





 最近、日本でも人気のマッコルリにバリエーションが出始めました。これは黒豆味ですと。色もなにげにどす黒い。@@
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 なんとも、まあ不思議なお味。韓国の方はこういうお焦げ系の香ばしさが好きですよね。そうそう、ダイレクトにおこげ味のマッコルリもありましたよ。


 




 これは別の日ですが、梨味です。いかにも韓国らしい組合せです。
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 黒豆よりは好きになれそうです。黒豆味も梨味もともに480円。お安いのは良いのですが、アルコール度数が6%なんで、ビールのようにスイスイ入ってしまうのが難点です。この抱川マッコリ、韓国ではポチョン・マッコルリは日本の企業(酒類輸入・卸売商社)が商標権を日本の特許庁に登録したことで、ずいぶん韓国の非難を浴びましたね。実は、この企業のオーナーは韓国人であることがあとでわかったのですが、当の韓国では独島、キムチに続き、マッコルリも日本に盗られたと大変憤慨したそうです。



中央日報 2009.11.2
 抱川マッコリ商標を日本が獲得、国民から怒りの声
 

中央日報 2009.11.5 日本で“抱川マッコリ”登録した人は韓国人
 

 





 まずまず、マッコルリ騒動はさておいて、地名の由来に興味が引かれる川崎町の腹帯地区青根温泉の帰りに利用する方も多いのではないでしょうか。これから、四季折々の農産物を提供してくれるでしょう。雪のあるシーズンはクローズしてますが、毎年4月下旬から12月上旬まではやっているようです。となりに焼きおにぎりお餅が食べられる腹帯茶屋もありますので、合わせてご利用下さい。







  腹帯村おこし市



・ 所在地  :川崎町大字前川字松葉森山1
・ 電話        :0224-84-5108
・ 営業時間 :9:00~16:00(4/20~11/30、6~9月は17:00迄)
・ 営業日    :土日のみ営業
・ 駐車場    :あり


 

  


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2010/06/02(水) 06:00 | trackback(0) | comment(2)